教授挨拶

2021年4月1日付けで東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 統合臨床感染症学分野の教授を拝命した具芳明と申します。本講座は2021年4月に新たに設置された分野です。COVID-19のパンデミックを機に感染症への関心やニーズが高まっている中での立ち上げとなりました。

 

当分野は2023年11月に設置されたTMDU感染症センター(TCIDEA)の臨床医学部門として、学内各ブロックと連携しながら感染症診療・研究・教育を推進していく役割を担っています。

 

東京医科歯科大学病院では感染症内科と感染制御部を担当し、感染症診療と感染制御の両輪を生かして感染症対策に邁進したいと考えています。臨床現場ではどの診療科においても多かれ少なかれ感染症に関わる機会があります。関係する方々と協力しながら感染症に強い大学病院を作っていくとともに、様々な医療機関での感染症診療、感染制御の質の向上にも貢献していきます。

 

研究面では、これまで取り組んできたAMR対策、抗菌薬適正使用を中心とする疫学研究・臨床研究を進めるとともに、学内外のネットワークを深めることにも注力していきます。本学では歴史的に多くの講座が感染症に取り組んできました。臨床の各分野もさまざまな形で感染症の診療や研究に携わっています。これらの連携を図り、新たな展開を推進することで本学のさらなる発展に寄与したいと考えています。これらを通じ、高い専門性と広い視野をもった人材育成にも取り組んでいきます。

 

私たちは、TCIDEAの目指す、新たな脅威に立ち向かう感染症に強い社会の実現に向け、一つ一つの課題に真摯に取り組み、感染症診療と感染制御に貢献していきたいと考えています。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 統合臨床感染症学分野 教授
東京医科歯科大学 TMDU感染症センター(TCIDEA) センター長
東京医科歯科大学病院 感染症内科 科長、感染制御部 部長

具 芳明